ひかりがたり

光技術者として日々の研究にいそしむ著者が,これまでの経験や日常を通じて感じる光に関するあれこれを,肩ひじ張らずに綴る人気のコラム。その飄々としたキャラクターも魅力の一つです。

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いつのまにか積丹ブルー

いつのまにか積丹ブルー

北海道の形をエンゼルフィッシュに見立てると日本最北端を擁する宗谷半島が背びれ,下に三角形に尖った日高地方が腹びれ,そして函館を含む本州に近い方が尾びれとなる。尾びれの付け根の上側,日本海にコブのように飛び出している部分は […]
日陰?日影?

日陰?日影?

強い陽射しの中を,眉間にしわを寄せて歩いている。日光を遮るものは全くなく,暑さで頭もぼうっとしてきた。こんな時には,「女神様が現れて快適にしてくれたらいいのに」などと,ありもしないことを願ってしまうのである。さて,そんな […]
サングラス

サングラス

子供の頃,サングラスをかけている人は悪い人なのだと,かなり強固に信じていた。もしもサングラスをかけたおじさんに「坊や」などと声をかけられたら,一目散に逃げるのだと心に決めていた。(実際そんな場面は無かったが)。それだけで […]
きらり

きらり

「きらり」という言葉は妙に人を惹きつけるらしい。実際には,「きらりと光る〇〇」とか,「きらりと輝く〇〇」というような使い方が普通だ。「きらりと光る朝露」だとか,「きらりと光る涙」なんていうフレーズは,ありふれてはいるけれ […]
揺らめく光─デルフトの風景─

揺らめく光─デルフトの風景─

ヨハネス・フェルメールという画家が,今やブームというくらいの大人気である。ブームの原動力となる作品といえば「真珠の首飾りの少女」だろう。この絵については,「輪郭線がなく反射光のみで表現された真珠」とか,「みずみずしい唇」 […]
空の上のブロッケン

空の上のブロッケン

飛行機に乗るときに座席をどこに確保するか,ということは旅の快適性を左右する重大な問題だ。景色の見える窓側か,トイレなどに立ちやすく片側が解放されれている通路側か,はたまた少しでもエンジン音が少ない翼の前方席を何が何でも確 […]
タイムトンネル

タイムトンネル

飛行機に乗るたびに,僕は地上の人とどれだけ時間の進みが異なるのだろうと考えてしまう。アインシュタインの特殊相対論によれば,たとえば東京−札幌を飛行機で往復すると,地上の人と比べておよそ2×10–9秒程度時間の進みが遅くな […]
地図を読む

地図を読む

カーナビ(カーナビゲーション)が普及し始めてもしばらくの間は,僕はあえてそれを所有しなかった。どこかに出かけるときには道路地図を熟読してルートを決め,道が分からなくなれば一旦車を止めて地図を確かめ,あるいは助手席に座る同 […]
薄明光線って言えますか?

薄明光線って言えますか?

夕方になって西から急に暗い雲がのしかかってきた。随分と不吉な空模様だと思っていたが,不意に西側の雲の隙間から太陽の光が突き差してきて,モノトーンになっていた景色の中に高速道路だけをカラーで際立たせる。年のうちに何度も見な […]
陽炎で揺らめいて

陽炎で揺らめいて

アスファルトの一本道に逃げ水が現れ,その向こうから空中に浮き上がった車がゆらゆらと揺れながらこちらにやってくる。よくある陽炎(かげろう)の光景だ。こんな印象が強いせいか,陽炎といえば真夏を思い出してしまう。特に最近は夏の […]
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