光技術者として日々の研究にいそしむ著者が,これまでの経験や日常を通じて感じる光に関するあれこれを,肩ひじ張らずに綴る人気のコラム。その飄々としたキャラクターも魅力の一つです。

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摩周湖は今日も晴れだった

この夏,久しぶりに北海道の摩周湖に行ってきた。摩周湖は典型的なカルデラ湖のひとつである。摩周湖には,湖畔というものが無く,周囲は絶壁で囲まれているから,摩周湖を見るためにはカルデラの外縁部の高台から見下ろすしかない。 大 […]

雨は何色?

晴耕雨読という言葉がある。晴れた日には畑を耕し,雨が降る日はじっくりと読書をするということだが,その本意は,世俗から離れて悠々と暮らすことである。勤めをしていると,なかなかそういうわけにはいかない。 せめて休日くらいは悠 […]

日傘男子誕生

夏の出張で,炎天下を歩かなければならなくて辟易していたら,同行していた同僚がすっと日傘をさし,「一緒に入りますか」と言ってきた。それが女性だったら「あ,そう」などと言ってにやけ顔がバレないように好意に甘えるところだが,さ […]

眼医者迷医者

桜の花がそろそろ満開になる頃の話である。会社までの通勤路を歩いていたら,にわかに一陣の風が吹いて目がチクリとした。砂埃が目に入ったようだ。目尻がゴロゴロとして何とも気持ちが悪い。 いずれ涙とともに流れ落ちるだろうとタカを […]

続・光速半分

僕は何かとんでもない間違えをしてしまったらしい。“もしも,たった1日の「光速半分祭り」なんていうのがあるとすれば,もうしっかりと休む準備をして,何が起こるのかウキウキしながら待ち構えてしまうのだが”,と確かに考えていた。 […]

光速半分

光の速度は秒速30万キロメートル。1秒で地球7周半の距離,という言葉は知っていても,やっぱりそのスピードは想像できる範囲を圧倒的に超えている。どうせ想像を超えるスピードなのだから,もし光の速度がいきなり半分の15万キロメ […]
信号機の威厳

信号機の威厳

渋谷のスクランブル交差点が外国人に人気の観光スポットになっているらしい。1回のタイミングで最大3000人くらいの人たちが一斉に歩き出し,ぶつかることなしに交差する様子が,随分とアジア的,刺激的な光景として目に映るようだ。 […]
鼻血の話

鼻血の話

子供の頃はよく鼻血を出した。なんだか鼻がムズムズして,手でクシャクシャしていると手が鼻血でぬれている。あるいは朝,布団の中で寝ていると急に鼻周りが温かく感じて,気がつけば鼻血が布団を赤く染めている。時には,友達と話をして […]

豆電球にシンパシー

豆電球といえば,小学校の頃に持っていた実験キットを必ず思い出す。理科の教材だったか「学研の科学」の付録だったか,よくは覚えていないのだけれど,よくある「電池と豆電球の実験」の少し洒落たやつ,という感じである。 平べったい […]

ステンドグラスは永遠だけど

僕にとって初めてのヨーロッパは,チェコ共和国のブルノーという街だった。ブルノーはチェコ第2の都市で,遺伝学で有名なメンデルを輩出した伝統ある都市だ。だけれども,僕が訪れた1995年当時は自由主義化のためのシルク革命から少 […]
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