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3D白色干渉顕微鏡による三次元表面性状測定とその応用

近年の微細加工における精度の向上は目覚ましく,加工部品の表面に仕上げ加工を施し,機能性を付すことで付加価値を高めるプロセスが広く実用化されている。例えば表面加工によって摩擦を低減,または付加することで部品同士の動力伝達を […]

光技術者として日々の研究にいそしむ著者が,これまでの経験や日常を通じて感じる光に関するあれこれを,肩ひじ張らずに綴る人気のコラム。その飄々としたキャラクターも魅力の一つです。

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揺らめく光─デルフトの風景─

揺らめく光─デルフトの風景─

ヨハネス・フェルメールという画家が,今やブームというくらいの大人気である。ブームの原動力となる作品といえば「真珠の首飾りの少女」だろう。この絵については,「輪郭線がなく反射光のみで表現された真珠」とか,「みずみずしい唇」 […]
空の上のブロッケン

空の上のブロッケン

飛行機に乗るときに座席をどこに確保するか,ということは旅の快適性を左右する重大な問題だ。景色の見える窓側か,トイレなどに立ちやすく片側が解放されれている通路側か,はたまた少しでもエンジン音が少ない翼の前方席を何が何でも確 […]
タイムトンネル

タイムトンネル

飛行機に乗るたびに,僕は地上の人とどれだけ時間の進みが異なるのだろうと考えてしまう。アインシュタインの特殊相対論によれば,たとえば東京−札幌を飛行機で往復すると,地上の人と比べておよそ2×10–9秒程度時間の進みが遅くな […]
地図を読む

地図を読む

カーナビ(カーナビゲーション)が普及し始めてもしばらくの間は,僕はあえてそれを所有しなかった。どこかに出かけるときには道路地図を熟読してルートを決め,道が分からなくなれば一旦車を止めて地図を確かめ,あるいは助手席に座る同 […]
薄明光線って言えますか?

薄明光線って言えますか?

夕方になって西から急に暗い雲がのしかかってきた。随分と不吉な空模様だと思っていたが,不意に西側の雲の隙間から太陽の光が突き差してきて,モノトーンになっていた景色の中に高速道路だけをカラーで際立たせる。年のうちに何度も見な […]
陽炎で揺らめいて

陽炎で揺らめいて

アスファルトの一本道に逃げ水が現れ,その向こうから空中に浮き上がった車がゆらゆらと揺れながらこちらにやってくる。よくある陽炎(かげろう)の光景だ。こんな印象が強いせいか,陽炎といえば真夏を思い出してしまう。特に最近は夏の […]
ヴィーナスのベルト?

ヴィーナスのベルト?

12月に入ってから学会の研究会で沖縄の那覇に行ってきた。ほぼ弾丸スケジュールで,観光といえば修学旅行生だらけの首里城を見に行っただけだ。参加者のほとんどが大学の先生だから,こういうのが師走っていうのかな,仕方がないな,な […]
闇は見えるか?

闇は見えるか?

夜中に目が覚めると,辺りは真っ暗でしんと静まり返っている。たまらなく闇が怖くなって部屋の明かりをつけようとする。僕は起き上がって手探りで電灯のスイッチの紐を探してみるのだが,なかなか見つからない。焦りが闇の恐怖を煽り立て […]
灯台に愛を

灯台に愛を

僕がまだ小学校の低学年のことだ。練馬にあった社宅に住む同学年の子が,東大病院で心臓の手術を受けることになった。幸い,手術は無事成功し,社宅の子供達で彼のお見舞いに行くことになった。まだ幼く無知だった僕は「トーダイ病院」と […]
レシートが放つもの

レシートが放つもの

この夏,光関連の大きな国際学会に参加するために,米国西海岸のサンディエゴに5日間滞在した。メキシコ国境に近く海に面したサンディエゴは,大都市であるとともに明るい太陽が降り注ぐリゾートシティだ。仕事での出張だから,昼間はガ […]