NIES,ユスリカ標本DNAデータベースを公開

国立環境研究所(NIES)は,淡水域生態系の指標生物として注目されてきたユスリカ科昆虫について,種を判別するための基礎情報となる種固有DNA塩基配列(DNAバーコード)情報を整備し「ユスリカ標本DNAデータベース」として43種267件を3月26日に公開した。

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このDNAバーコードを基準とすれば,従来,オス成虫標本でしか信頼性のある同定ができなかったユスリカの種を,専門家でなくとも比較的簡便に同定できるようになる。これにより,淡水域生態系の評価・保全に役立つものと期待される。

対象とした遺伝子は,動物について国際的な標準として定められているミトコンドリアDNAのCOI(チトクロームcオキシダーゼI)領域。種名とDNA塩基配列を組み合わせた上で,採集地・採集日・採集者などの情報を加えて,標本毎の情報をまとめた。

詳しくはNIES 新着情報へ。
ユスリカ標本DNAデータベース