シグマ光機,石川県内企業との共同研究創出支援事業に「超高反射率・低損失レーザミラーの開発」で採択

シグマ光機は,東京大学先端科学技術研究センター(東大先端研)と石川県産業創出支援機構が推進する,石川県内企業を対象に東大先端研との共同研究創出支援事業の「平成26年新技術・新製品研究開発支援事業」に,同社が取り組んでいる超高反射率・低損失レーザミラーの開発が採択されたと発表した(ニュースリリース)。

今回採択された超高反射率・低損失レーザミラーは,反射率が限りなく100%に近い,レーザ光の散乱損失がほとんど発生しない高性能レーザ用ミラーのことだが,このミラーを開発・生産するためには,基板表面の凹凸を極限まで滑らかにする研磨技術や,光散乱損失が極めて少なく高出力のレーザ光にも耐えられる表面コーティング技術が必要となる。

同社は東大先端研・助教の山崎歴舟氏と共同で,これらの開発に取り組むが,東大と共同で開発し,実証実験を進めている「近接場光エッチング技術」によるミラーの基板表面の超平坦化技術などを活用するとしている。研磨技術やコーティング技術の向上は,干渉計やレーザ加工システムの高性能化,大型化,高耐久化につながるものと期待されている。