トプコン,点群密度5倍にしたモバイルサーベイシステムを発売

トプコンは,走行しながら周囲の高精度な3次元データを計測するシステムであるモバイルサーベイシステム「IP-S3 HD1」を2015年3月に発売する(ニュースリリース)。オープン価格。

モバイルサーベイシステムとは,GNSS受信機,レーザスキャナ,カメラ,IMUなどのセンサを車載し,走行路線の形状を3次元点群データとして計測し,且つ周囲の地理空間情報を取得するシステム。地図の作成やGISのデータ収集,施工現場の現況データ収集や地形シミュレーションなど,路線的に広がるエリアの計測作業を効率化する。また,社会インフラの維持管理業務においても活躍が期待される。

新製品は,同社従来製品に比べ1/2のサイズにコンパクト化し,可搬性を向上。また,取得する3次元点群データの密度を5倍(70万点/秒,到達点:100m)に大幅向上したことで,より高速,高密度,高精度な3次元計測作業を実現する。

6つのレンズを持つデジタルカメラ(5Mピクセル × 6)の画像ユニットにより,高解像度な360°画像を取得し,40°の幅を持ったレーザを360°回転しながら照射するレーザスキャナによって,高速に3次元点群データを取得する。また,GNSSアンテナ,高精度IMUユニット,ホイールエンコーダにより正確な車両の位置・姿勢情報を補足する。