NHK,HDR対応85型8K液晶ディスプレイを開発


NHKは,HDR(High Dynamic Range:高ダイナミックレンジ)に対応した85V型8K液晶ディスプレイを開発した(ニュースリリース)。

HDRは,テレビが表現できる映像の明暗の幅を拡大する技術。サッカー中継で見えにくくなる日陰・ひなたの明暗差の大きいシーンや,ガラスや金属に反射した光による明るい場面などをより忠実に再現することができる。

NHKは,従来のテレビジョン方式と互換性のあるこのHDRの方式をBBC(英国放送協会)と連携して技術開発。コントラスト比 100,000:1以上を実現した。

85V型8K液晶ディスプレイは,このHDR技術とこれまで培ってきた8Kスーパーハイビジョンの技術を結集させ,世界に先駆けてNHKがシャープと共同開発したもの。超高精細の8K映像にHDRが加わることで,8Kの魅力がさらに高まることが期待されるとしている。

なお,開発したディスプレイは,9月11日(金)~15日(火)にオランダ・アムステルダムで開催される欧州最大の放送機器展示会IBC2015で展示する。

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