トリナ・ソーラー,単結晶シリコン太陽電池で22.13%を達成

中国のトリナ・ソーラーは,単結晶シリコン太陽電池セルの変換効率の世界記録を更新したと発表した(ニュースリリース)。

記録を達成したp型単結晶ソーラーセルは,表裏両面パッシベーションを取り入れた先進のHoney Plusプロセスを用いて大型の工業用ボロン添加Cz-Si基板上に製造された。156x156mm2のソーラーセルで,実効変換効率22.13%を達成した。この成果は,ドイツのフラウンホーファー研究所で確認された。

この変換効率の記録は,2014年に同社の同種類のソーラーセルにおける記録21.40%を塗り替えるもので,0.73%ポイントの効率改善を遂げた。

同社は2015年,多結晶シリコンPERCセルで変換効率21.25%を達成しており,今回の単結晶シリコンセルで22.13%はこれに続く成果。これはp型基板が持つ大きな可能性を示すものだとしている。

同社では引き続き技術革新を推し進め,研究室での成果を商業生産へ導入することを目指す。

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