三菱電機とNEC,レーザー加工機のIoTサービスで協業

NECと三菱電機株は,FA分野におけるIoT(Internet of Things)活用で連携すると発表した(ニュースリリース)。

具体的には,NECは各種データの収集・加工・蓄積などを行うIoTプラットフォームや,安全性の高い通信を可能とするソフトウェアVPNサービスを三菱電機に提供する。三菱電機はこれらを活用し,レーザー加工機の稼働状況のリアルタイムでの確認や遠隔診断を可能とするリモートサービス「iQ Care Remote4U」を本年4月から提供を開始する。

三菱電機が納入したレーザー加工機の状態や加工実績,電力・ガス消費量などの情報を,NECのIoTプラットフォームに送信・蓄積し見える化することで,顧客のパソコンやスマートフォンなどからリアルタイムでレーザー加工機の障害やその予兆,加工予測時間などを確認することが可能となり,生産性向上やランニングコスト低減に貢献する。

また,三菱電機の保守員が,サービスセンタ―に加え外出先からでもNECのソフトウェアVPNサービスを活用して顧客のレーザー加工機にセキュアに接続し,状態診断や予防保全情報の提供が可能。また,必要に応じてソフトウェアのバージョンアップや加工条件の変更なども遠隔から実施可能であり,迅速な対処を実現するとしている。

両社は,放電加工機のリモートサービスについても2016年度中の提供開始を予定している。