旭硝子ら,マルチメディアホームドアの実証実験を開始

旭硝子は,東京急行電鉄,日本信号,三菱電機と共同で,デジタルサイネージ一体型のマルチメディアホームドアを開発し,6月27日より,東横線武蔵小杉駅で,7月以降大井町線溝の口駅で実証実験を開始する(ニュースリリース)。

このホームドアは,旭硝子が開発したガラス一体型デジタルサイネージ「infoverre®(インフォベール)」を,三菱電機および日本信号が制作するホームドアの戶袋部分に設置し,東急電鉄がコンテンツ配信の仕組みと運用モデルを構築する。

今回の実証実験では,鉄道業界では最大となる55インチサイズのデジタルサイネージを組み込んだこのホームドアを東横線武蔵小杉駅,大井町線溝の口駅の一部に設置し,屋外環境での技術的課題を検証すると共に,デジタルデバイスを組み合わせたホーム上での新たな情報発信に積極的に取り組む。

「infoverre®」は,ガラスを情報発信の媒体とする「ガラスサイネージ」のひとつとして開発された。旭硝子の光学接合技術により,ガラスに大型ディスプレイモニターを直接貼り付けた製品。

空気層を省くことで視認性を高め,浮かび上がるようなクリアな映像を表示する。また,ディスプレイをガラス接着面で支えているため省スペースが可能に,そして放熱ファンが不要のため低消費電力も実現するとしている。

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