富士通,ICTでバスケットリーグをサポート


富士通は,日本バスケットボール協会および,ジャパン・プロフェッショナル・バスケットボールリーグと,パートナー契約を締結した(ニュースリリース)。

同社は今回の契約を通じ,世界に通用する選手・チームを輩出するための「データ・マネジメントサービス」の提供,エンターテイメント性の追求を支援する「デジタルマーケティングプラットフォーム」,夢のアリーナを実現する「スマートアリーナソリューション」の提供を行なう。

「スマートアリーナソリューション」は,富士通研究所で開発中の高精度な3Dレーザーセンシング技術やプレイヤーモーショントラッキング技術などのスポーツIoTや,自由視点映像生成技術を活用しており,2018年を目標に提供する。

3Dレーザーセンシング技術は,富士通研究所独自の3Dレーザーセンサーにより,マーカーを装着することなく,立体的かつ高精度に取得した選手の3Dモーションデータをリアルタイムに分析し,選手の個人スキルやチーム力の向上を支援する。

プレイヤーモーショントラッキング技術は,死角のない複数のカメラ撮影により,選手の位置や動きを自動的かつ正確にトラッキングし,スタッツを生成する。これにより,フォーメーション分析などチームプレイの精度向上や戦術の策定を支援する。

自由視点映像生成技術は,複数のアングルで撮影したカメラ映像から被写体の3次元構造を解析することにより,自由な視点から見ることのできる映像を生成する。通常はカメラが置けない方向からの迫力ある映像を生成することにより,アリーナやテレビ,タブレットでの新たな視聴スタイルを提供し,エンターテイメント性の向上を図る。

これらにより,世界に通用する選手やチームの輩出や夢のアリーナの実現とともに,各チームの拠点となるアリーナを中心としたコミュニティーの創造やまちづくりにも貢献するとしている。

関連記事「富士通,レーザーによる体操判定技術を開発へ

その他関連ニュース

  • 横浜市,交通量調査のICT化実験に向けた提案を募集 2024年03月18日
  • 京大ら,高出力狭線幅フォトニック結晶レーザー実現 2024年02月28日
  • LUCID,3D屋外対応ToFカメラを発売 2024年01月10日
  • 理研,シングルサイクルレーザー光をTW級に増幅 2023年12月20日
  • 【光フェア】メンロー,ファイバーレーザーを紹介 2023年11月09日
  • 【光フェア】宇大,各種空中ディスプレーをデモ 2023年11月08日
  • 阪大,土に還るサーマル土壌含水率センサを開発 2023年10月18日
  • 阪大ら,2光子衝突による電子・陽電子対生成を発見 2023年08月21日