阪大、「オートファゴソーム」の生成場所を特定

大阪大学大学院生命機能研究科/医学系研究科助教の濱﨑万穂氏と教授の吉森保氏ら及び同歯学研究科助教の古田信道氏と教授の天野敦雄氏らの合同チームは、細胞内のオルガネラの一種オートファゴソームが別のオルガネラであるミトコンドリアと小胞体が接触する場所で造られていることを発見した。

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オートファジー(自食作用)とは、細胞の中を掃除することでアルツハイマー病やがん、心不全などの病気が起こるのを防ぐ仕組。オートファジーは、オートファゴソームと言うミクロの装置(オルガネラ)が、必要に応じて細胞の中で幾つも造られて清掃マシーンあるいはロボット掃除機のように働く。この、オートファゴソームがどこで造られているのかは40年来の謎だったが、今回の研究成果によって、異なるオルガネラが協力して他のオルガネラを産むというこれまで知られていなかった現象が明らかになった。生産場所が特定されたので、オートファゴソームの生産をコントロールし病気を治療する薬剤を探したり設計したりしやすくなった。

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