富士通,仮想環境の性能低下などの原因を特定する性能分析技術を開発

富士通研究所は,クラウドコンピューティングや企業システムのインフラ環境として広く普及している仮想環境の性能問題の原因を特定する,性能分析技術を世界で初めて開発した。

従来,仮想環境での問題発生時に,仮想環境全体の挙動を分析可能なツールがなく,アプリケーション(プログラム)レベルで「なぜ」遅くなったのか根本原因を特定することが困難だった。今回,仮想基盤のハイパーバイザー上で各仮想マシン(VM:Virtual Machine)のユーザープログラムの動作情報を採取することにより,一元的なプログラムの挙動分析を実現した。

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これにより,ハイパーバイザー内の処理からVM上のOSやユーザープログラム(業務アプリケーション)の処理までの性能を迅速・正確に分析し,挙動を把握することが可能となり,リソースの使用効率の向上によるコスト削減も期待できる。この技術は,2013年4月より,富士通Linux技術支援サービスでの提供を予定している。

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