ローム,世界初の車載用漏電検出ICを開発

ロームは,車内用コンセントに使用されるACインバータや充電機器向けに世界初の車載用漏電検出IC「BD9582F-M」を開発した。広範囲での温度保証(-40℃~105℃)や業界最少クラスの消費電流330μAを実現している。2012年8月から既にサンプル出荷(サンプル価格:250円)を開始しており,2013年6月下旬から月産5万個の規模で量産を開始する。

電気自動車やハイブリットカーは,「非常用電源」としての期待も高まっており,こうした車内用コンセントを安心・安全に使用するために漏電検出ICが求められていた。住宅には感電や火災を防ぐため,漏電検出ICを搭載した漏電遮断器が必ず設置されているが,自動車で使用するには,温度保証などを含めた信頼性面での厳しい課題を克服する必要があった。

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今回開発した車載用の漏電検出ICは,温度保証を従来の-20℃~95℃から-40℃~105℃の広範囲に拡張し,また車載用として必要とされている耐放射電磁波対策を行なうことで,信頼性を確保。車載用半導体の規格「AEC-Q100」にも準拠し,独自の技術によって回路に工夫を持たせることで遮断性能を向上し,安全性を高めた。

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