パナソニック、LEDに匹敵する照明用高効率白色有機EL素子を開発

パナソニックは、世界最高効率 114 lm/Wの白色有機EL素子を開発した(発光面積1cm²)。発光面積25cm²(写真)においても、110 lm/Wの高い発光効率を示した。 これは現在市販されている蛍光灯器具(約60~80 lm/W)やLED照明器具(約80 lm/W)と同等以上の発光効率が得られると考えられ、今後は一般家庭用照明も含めた幅広い分野への応用が期待される。

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特に 有機EL素子の発光層は、一般的に基板に用いられるガラスや空気よりも光の屈折率が高いため、内部で反射して閉じ込められてしまう光が多く、全発光の20%しか外に取り出せていなかった。

この研究は、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の委託を受けて2010年3月より推進している「次世代高効率・高品質照明の基盤技術開発プロジェクト」の技術開発成果で、出光興産、タツモ、長州産業、山形大学、青山学院大学と共同で実施している。また、本開発で使用している高効率リン光材料は、米国のUniversal Display Corporationからの提供によるもの。

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