X九大、世界最大のパラジウムナノシート分子の合成に成功

九州大学先導物質化学研究所教授の永島英夫氏らの研究チームは、触媒などに優れた効果を示す金属であるパラジウムがナノシート状に配列した、ナノ金属シートとして明確な構造を持つ世界最大の分子の合成に成功した。

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はしご状の構造を持つケイ素化合物(ラダーポリシラン)とパラジウム錯体の反応により達成されたもので、X線結晶構造解析で11個のパラジウム原子が、折れ曲がり構造をしたナノシート構造を構築しており、6つのケイ素原子がパラジウムの接着材の役割を果たしていることを明らかにした。ナノサイズの構造が明確なパラジウム化合物として、その触媒機能などへの応用が期待される。

本研究は、科学技術振興機構(JST)の戦略的創造研究推進事業 チーム型研究(CREST)「元素戦略を基軸とする物質・材料の革新的機能の創出」研究領域の一環として行なわれた。

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