早大、3D・VRを用いた新たな臨場感の創出技術の提案

早稲田大学 基幹理工学部 表現工学科 河合隆史研究室では、人間工学のアプローチを用いた立体映像(3D)やバーチャルリアリティ(VR)の応用・評価に関する研究をしてきた。その成果として、「見るだけで触感が伝わるシステム」と、「歴史的記録映像の3D化ソリューション」という、新たな臨場感の創出技術を提案し、その実現例として3D・VRコンテンツを試作した。

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1つは見るだけで触感が伝わるシステムで、映像を見るだけで触感が伝わるという現象を、簡易な仕組みで実現した。視覚誘発型「微触感」錯覚という、視触覚間の相互作用(クロスモーダル)を利用した、次世代のVR技術の研究に取り組んでおり、「見るだけで触感が伝わるシステム」は、手には何も触れていないにも関わらず、映像を見るだけで触感が感じられるという錯触現象を、きわめて簡便な仕組みで実現することに成功した。

もう1つは歴史的記録映像の3D化ソリューションで、早大所蔵「坪内逍遙 最終講義(1927年撮影)」の3D化を実現した。早稲田大学河合隆史研究室が、凸版印刷株式会社との共同により取り組んでいるテーマで、今回は、全カットに特殊処理を施すことで3Dの高品質化と同時に、映画監督やピアニストとのコラボレーションという、産学「芸」の連携による作品としての高付加価値化を目指した。

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