岡山大、昆虫体内時計の多様化を解明する糸口を発見

岡山大学大学院自然科学研究科大学院生の瓜生央大氏と教授の富岡憲治氏の研究グループは、フタホシコオロギの体内時計が、ハエ型と哺乳類型の両方の特徴を併せ持つことを明らかにした。

ハエ型では時計遺伝子 Clockが、哺乳類型では cycleが周期的発現を示すが、コオロギでは条件により両者が振動することを初めて明らかにした。cycle はClock と共に時計に関与する遺伝子の転写を活性化する重要なタンパク質をコードする遺伝子。

フタホシコオロギの体内時計はClock が振動するハエ型の要素とcycle が振動する哺乳類型
の要素の両方を合わせ持つことから、コオロギの体内時計の仕組みを解明することにより、昆虫時計機構の多様化を理解する糸口となると期待される。

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