富士通,国内最大級の低カリウム植物工場の実証事業を開始

富士通グループは福島県会津若松市において,半導体工場のクリーンルームを転用し,「FUJITSU Intelligent Society Solution 食・農クラウド Akisai(アキサイ)」を活用した大規模植物工場の実証事業を開始する。この植物工場は,2,000㎡の実装面積を持ち,低カリウム野菜を栽培する植物工場としては国内最大級のものとなる。生産規模は3,500株/日。

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人工透析患者,慢性腎臓病患者など,医師からカリウムの摂取制限を受けている人々は,野菜を生で食べることができない生活を送っており,カリウム含有率の低い野菜の栽培へ大きな期待が寄せられている。

この実証事業は,富士通が提案した「先進的な低カリウム化技術による大規模スマート植物工場ビジネスの実証」が,復興庁と経済産業省の「平成25年度 先端農業産業化システム実証事業」として採択されたことを受け,富士通グループ,会津富士加工,福島県立医科大学などで構成するコンソーシアムが,協調・連携して実施するもの。

ICTで農業経営を効率化させる,富士通の食・農クラウド「Akisai」を活用し,栽培データを継続的に解析し,生産性の高い栽培を実現していくとともに,経営・生産・販売といった経営全般を管理することで,効率的な植物工場経営を実現する。