浜松ホトニクス,石油探査に用いる高温対応光電子増倍管用高圧電源の新製品を開発

浜松ホトニクスは,石油探査に用いる高温対応光電子増倍管用の高圧電源「C12733」を初めて開発した。温度や衝撃,振動などの耐環境に優れており,国内外の石油探査用掘削機メーカおよび関連メーカに向けて,10 月1日よりサンプル出荷を開始する。

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近年,シェールガスの採掘が進み,掘削しながら地層を測定するMWD(Measurement While Drilling)やLWD(Logging While Drilling)検層が用いられている。MWDやLWDでは,検出器や駆動用電源が掘削ドリルの近くに配置され,過酷な状態が長時間続くため,度や衝撃,振動などの耐環境に優れた製品が必要だった。

この製品は、地下約5,000mにおける温度+175℃で1,000時間の安定動作を達成した。また、衝撃や振動などの過酷な環境でも駆動可能なうえ、低リップルノイズで高い安定動作を実現し、耐久性を向上させる低電圧誤動作防止機能(UVLO)や,出力連続過負荷及び,出力連続短絡保護回路を搭載する。

同社は、石油探査用の光電子増倍管を供給していることから、光電子増倍管とマッチングした顧客にとって使い勝手の良い電源としてこの製品を開発した。今後、石油、天然ガスなどの地下資源掘削のための地質調査はもとより、耐環境性能を要求される航空、宇宙開発関連の付帯設備、環境モニター用の電源としても販路を広げる。

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