東工大スパコンTSUBAME、大幅な性能向上へ

東京工業大学学術国際情報センター(GSIC)は、今秋までに、現有するTSUBAME2.0をTSUBAME2.5として理論演算性能値は単精度17ペタフロップス、倍精度で5.7ペタフロップス(1 秒間に5700兆回の浮動 小数演算が可能)とTSUBAME2.0に比べ約2.4倍の世界最高レベルへと大幅な性能向上となる増強を実施することになった。

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TSUBAME2.0はGSICが中心となり、NEC、日本ヒューレット・パッカード、エヌビディア・ジャパンなどが開発した日本初のペタコンとして2010年より稼動してきた。このシステムは、稼働開始直後より高い利用率をもって活用されており、中でも2011年3月11日の震災の以降、防災・環境・医療などの領域で様々な課題が浮き彫りになり、スーパーコンピュータを活用した研究開発による解決が期待されている。

GSICでは、かねてより先端研究基盤共用・プラットフォーム形成事業やTSUBAME共同利用を通じて、産業利用への貢献を行なってきたが、今回の大幅な性能増強は、社会貢献アプリケーションをはじめ、産業利用を含めた需要の急激な増加への対応を行なうことを目的としている。

この性能向上は、2015年末に導入予定のTSUBAME3.0に繋がる重要なステップであり、技術的な要素を含む種々のハードルを克服して実現した。

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