米国の一般照明用LED電球向け消費額,2017年には27億7000万ドルに

グローバル インフォメーションは,ElectroniCastが発行した報告書「 LED Lamp General Lighting in the U.S.A. Market Forecast and Analysis(2012-2017)(米国における一般照明用LEDランプ市場:予測と分析)」の販売を開始した。

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ElectroniCast Consultants によると,米国におけるLED電球の消費額は,2012年は8億9100万ドルだった。この消費額は,その後の5年間は25.5%の複合年間成長率(CAGR)で拡大を続け,2017年には27億7700万ドルに達することが予測されている。同調査レポートの市場予測データは,1年ごとの消費額を示しており,累積金額ではない。

同レポートでは,市場予測を8つの主な電球タイプ別に分けて調査している。それらは,パーライト(PAR),汎用電球(タイプA),装飾電球,MR互換ランプ,管形電球,街路灯,ハイベイ(高天井照明用)電球,ならびに専用投光照明電球である。

「この調査では,ローベイや専用投光照明電球とともに,ハイベイ照明用電球も対象に加えた。ハイベイ電球は倉庫や食料品店,体育館などの商用施設,また,その他の天井が高く広い屋内スペースの照明用として,最も一般的に使われているもの。LEDを用いた発光体が,いよいよ従来のHIDランプやメタルハライド(MH)ランプ,また,蛍光灯に取って代わるものとなりつつある」。ElectroniCastのLED分野主席アナリストであるStephen Montgomery 氏はこのように述べている。

また,Montogomery氏は,「我々は、LEDベースのハイベイランプの平均販売単価が極めて急速に低下して行くと予測しているが,それでもこのカテゴリーの総販売金額は,年率で20%近く増加して行くと見ている」。とも述べている。

MR互換ランプは,LED製のものが,従来のハロゲンMRランプと等しい明るさと競争力のある価格とを提供し続けており,これによってすばらしい成長を遂げるものと予測される。LEDベースの汎用電球,例えば「A-19型」などの電球は,一般家庭で白熱電球に代わる照明との認識が広まるとともに,年率で30%以上の成長を示すと予測されている。また,LEDベースの直管球は,蛍光灯の直管の競合製品として浮上してきているが,2017年にはこれに向けての消費総額が1億5000万ドル以上に達する見通し。

LED製街路灯の第一の魅力は従来の街路灯構成技術と比較したエネルギーの効率性である。ElectroniCast 社によれば,米国内に設置されるLEDベースの街路灯の数は年率で40%以上(2012~2017年)の増加を示すと見られるが,その平均単価(ASP)はこの市場予測期間内に劇的に低下すると予測されている。

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