九大、超高感度 MRI 造影剤につながる基本分子骨格の開発に成功

九州大学稲盛フロンティア研究センター教授の山東信介氏特任助教のと野中洋氏らの研究グループは、核スピン科学をもとに数千倍の超高感度化状態を長時間維持できる高感度造影剤の基本骨格を開発した。この骨格から、重要な生体分子であるカルシウムイオンや酵素、活性酸素種を高感度検出できる高感度 MRI 造影剤を設計し、体外での実証実験に成功した。

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体を傷つけずに体内の分子の活動を画像化することができる MRI は、医療、また、基礎研究に幅広く応用されている。しかしながら、その感度は低く、MRI 造影剤を用いたとしても、体内に大量に存在する水や限られた生体分子以外の検出は困難だった。

今回の結果は、将来的な目標である体の中の様々な生体分子活動の観測に道を開く重要な成果である。

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