ニコン,惑星分光観測衛星SPRINT-A(ひさき)の主鏡を供給

9月14日,宇宙航空研究開発機構(JAXA)は,鹿児島県の内之浦宇宙空間観測所より,惑星分光観測衛星SPRINT-Aを搭載したイプシロンロケットの打ち上げに成功した。その後,SPRINT-Aは無事軌道に投入され,「ひさき」と命名された。「ひさき」は地球を回る高度約1000kmの人工衛星軌道から金星や火星,木星などを遠隔観測する世界で最初の惑星観測専用の宇宙望遠鏡。

ニコンは,このプロジェクトに望遠鏡の主鏡(口径20cm)製造で参加している。主鏡の母材はSiC(炭化ケイ素)で,非常に硬く加工が難しいものだが,同社の精密加工技術を駆使することで完成させた。

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