通信衛星事業者の収益,2012年の112億ドルから今後10年で188億ドルまで上昇

グローバル インフォメーションは,市場調査会社Northern Sky Research, LLC(NSR)が発行した報告書「Global Assessment of Satellite Supply and Demand, 10th Edition(世界の商業衛星市場における需給状況の評価)」の販売を開始した。

このレポートでは,商用衛星事業者のトランスポンダおよび帯域幅リースによる収益は,2012年の112億ドルから今後10年で188億ドルまで上昇すると予測している。この強い成長は,DTHや動画配信,VSATネットワークなどの多様な市場におけるC,Ku,およびワイドビームKa帯トランスポンダのリースからくるもので,2022年までに45億ドルの新たな収益が生まれる見込み。ブロードバンド接続やバックホール,モビリティなどのHTSやMEO-HTS対応サービスの急成長が,容量の小売りによる益にさらに31億ドルを上乗せすると考えられる。

一方でNSRは一部地域の市場における継続的供給成長による潜在的な否定的影響について問題を提起している。NSRのシニアアナリストでこのレポートの著者であるPatrick French氏は,「現在の予測では,C,KuおよびワイドビームKa帯トランスポンダの世界的供給は,2018年までに3割以上増加すると見ている。これは2,700以上のTPEと同等。さらに,NSRでは,HTSおよびMEO-HTSの世界的供給は,2022年までに2.3Tb/sにまで到達すると予測しており,これは従来型のC/Ke衛星の荷重の450個分にあたる」と述べている。

詳しくはこちら。