オムロン,ファイバセンサ向けナット型レンズインファイバユニットを発売

オムロンは,確実な取り付けを簡単に行なえるナット形状に加え,レンズユニットを内蔵することでより安定した検出を可能とする新標準のファイバユニット「E32-LT11N / E32-LD11N」を11月1日から発売する。

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製造現場においてファイバセンサの安定した検出を阻害する要因には,光を遮るほこりなどの汚れの蓄積やファイバ素線の引っ掛け・ストレスによる破壊ダメージが挙げられる。たとえば光ファイバケーブルの特性に対する習熟度にバラつきのある現場では,ファイバユニットを誤って破壊してしまうことがあり,安心して使えるファイバユニットへの要望が高まっていた。

今回発売するファイバユニットは,開口角15°レンズを内蔵したことにより,同じ投光量でも受光量を大幅に向上でき,ほこりなどのある環境でも安定した検出を実現する。このレンズインタイプを,汎用性の高いM4取付タイプの透過形とM6取付タイプの拡散反射形を用意した。

従来の外付けレンズにおいて発生していた,振動によるレンズの脱落や紛失への対応,取り付け時のトルク管理が不要になるなど,現場の保全工数の大幅な削減にも貢献する。また,ユニットの形状にはケーブルをすっきりと配線できるナット型を採用し,ケーブルの引っ掛けによるダメージのリスクを低減した。今後は,透明体検出に強いナット型レンズインファイバユニット回帰反射形も予定している。

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