浜松ホトニクス,世界最小となるマイクロ分光器を開発

浜松ホトニクスは,現行の分光器に比べ,ほぼ同等の性能を維持しながら,体積と価格を約2分の1以下にした,可視光に感度のある指先サイズのマイクロ分光器「C12666MA」を新たに開発した。12月25日からサンプル出荷を開始する。価格は18,900円。

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色管理や色計測用途に適した波長範囲340nm~780nmの可視光を測定する,世界最小(同社調査)の分散型分光器。貫通スリットを一体化したCMOSセンサとナノインプリント技術により成型した反射型凹面グレーティングを配置することにより,超小型で低価格を実現した。また,ハーメチックパッケージを採用することで,堅牢性と湿度に対する高い信頼性も確保している。

具体的には,ガラス部材を無くしたエアー光路を採用することで,現行品の体積約6 cm3,質量9gに比べ,ほぼ同等の性能を維持しながら,体積を約2.5cm3,質量5gに抑えた。

印刷機器や各種大型ディスプレイのLED照明の色管理はもとより,超小型で低価格な特長を活かして,スマートフォンなどの携帯端末と接続して分光測定を行なうPOCT(臨床現場即時検査)などのモバイル測定器への組み込みなど,さまざまな新しい分光器応用へ期待できるとしている。

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