フィリップス,1回の撮影で臨床画像とスペクトラル情報を同時に収集できるマンモグラフィを発売

フィリップス エレクトロニクス ジャパンは,新型デジタル式乳房用X線撮影装置「MicroDose mammography SI」(マイクロドーズ・マンモグラフィ・エスアイ)の販売を11月6日より開始する。価格は1億2千万円(税込,仕様により異なる)。

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この新製品は,ディテクタに入射するX線光子の数を直接デジタル信号として取り出すことで,画像形成までの信号の劣化を抑えるフォトンカウンティング技術と,グリッドを使わずに散乱線を97%以上除去するマルチスリットスキャン技術により,従来のデジタルマンモグラフィと比較して平均40%の被ばく量低減が可能。

「SI」とはスペクトラルイメージング(Spectral Imaging)の略で,透過物質によって異なるX線のスペクラル情報を活用する技術。新製品では,1回の低線量撮影で50μmの高精細画像と乳房の構成物質に関するスペクトラル情報を同時収集するシングルショットスペクトラルイメージングを世界で初めて可能とした。

さらに「MicroDose mammography SI」と同時に発売される「Breast Density Measurement」(ブレストデンシティメジャーメント)を用いることで,スペクトラル情報から乳腺と脂肪組織を弁別して乳腺量や乳腺密度の自動算出が可能となる。

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