ウシオ電機,インプラントの接合能力向上と治療期間短縮を実現する紫外線照射装置を欧州で販売開始

ウシオ電機は11月30日から,歯科のインプラント治療で使用されるチタン製人工歯根の表面を紫外線照射により活性化することで,インプラントと骨との接合能力を改善させると共に,治癒期間を短縮できる,世界初のインプラント用紫外線照射装置「TheraBeam® SuperOsseo」(スーパーオッセオ)」をオランダの子会社を通じ,欧州域内32ヵ国で販売を開始する。

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インプラント表面は製造されてからの時間経過に応じた自然現象として表面に炭素化合物が付着することで劣化し,徐々に親水性を失い,ほとんどの場合において使用時には親水性が無い状態になっていることが米大によって発見された。 同時に,このインプラント表面に付着した炭素化合物は特定の紫外線を照射することで除去し,インプラント表面の親水性を改善すること(紫外線による光機能化技術)により,骨細胞との結合能力が向上できる治療方法も考案された。

これに対しウシオは,同大の研究グループと共同で,独自のUV光源を搭載したインプラント用紫外線照射装置を開発した。この装置を使用することで炭素化合物の付着により劣化したインプラントの表面状態を製造直後の状態まで復元し,インプラントと骨との接合能力を約3倍以上改善させると共に,治癒期間を約半分にすることが可能となった。

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