富士通のスマートメータ向け通信技術,国際標準化推進団体の承認を取得

富士通が2009年に開発したアドホック通信技術が,世界で初めて,スマートメータ向け無線通信のデータ転送技術として,インターネット技術標準化団体のIETFでRFC承認された。

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各家庭に設置することを想定したスマートメータは,様々な設置環境下においても安定した通信接続の維持が必要といった技術的課題があった。こうした課題を解決し,ラストワンマイルの構築を容易にする技術が,同社のアドホック通信技術。

この技術は,スマートメータなどの通信システムに組み込まれることを目的とした,設定することなくネットワークを自動構築する自律分散型ネットワーク技術。これにより,既存の通信技術では難しかった大規模でも安定した無線ネットワーク通信が可能となる。

関西電力では,この技術を活用して,電気使用量の収集や開閉器制御などを可能とする双方向通信を実現している。すでに200万台を超える大規模スマートメータシステムに導入し,安定的に稼働している。これにより,関西電力は検針業務などの効率化に加え,電気使用量のきめ細かな見える化サービスの提供などを実現している。

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