エドモンド・オプティクス・ジャパン,Nd:YAGレーザ用フィルタなど3製品を発売

エドモンド・オプティクス・ジャパンはNd:YAGレーザ用マルチノッチフィルタ,組み込み用コンパクト固定焦点レンズ,高コントラストIRワイヤーグリッド偏光板を発売した。

このうち,Nd:YAGレーザ用マルチノッチフィルタはハードコートプラズマ蒸着テクノロジーの採用により,高いパフォーマンスと優れた耐久性と,透過帯において90%を超える透過率を実現した。また特定のレーザ波長において,OD6を超える高いブロッキング性能を提供する。

NdYAGレーザー用OD6マルチノッチフィルター
NdYAGレーザ用OD6マルチノッチフィルタ

同フィルタは直径別に12.5mm,25mm,50mm の3サイズ,中心波長別に355&532nm,532&1064nm,355&532nm&1064nmの3タイプをラインナップ。共通のアプリケーションに,医療や美容整形用レーザシステム,入れ墨除去,粒子画像流速測定法(PIV),平面レーザ誘起蛍光法(PLIF),LIDAR (光検知と測距),或いは環境モニタリングがあるが,325~1200nmまでの広い透過領域を持つ。

組み込み用コンパクト固定焦点レンズは16mm,25mm,35mm の焦点距離を持つF11とF16のレンズをラインナップした。

組み込み用コンパクト固定焦点レンズ
組み込み用コンパクト固定焦点レンズ

小さなレンズ間変動と,光透過を最大化する広帯域反射防止コーティングを採用。レンズのピント調整(ねじ込み式)とピント位置固定が可能なデザインのため,ベストフォーカスをあらかじめ決めてから,装置に組み込むことが可能で,ピントを再調整する必要がない。

また各焦点距離には,異なるFナンバーのオプションが用意されており,解像力やスループット,被写界深度を変えることができる。例えば,高いFナンバーを選ぶと,レンズの被写界深度は深くなるとともに,光のスループットは減少する。レンズの選択肢に最大の柔軟性を与えるため,様々な絞り値のレンズがラインナップされている。

ベンチトップベースの血液分析をはじめとした分析用医療機器などのアプリケーションに適しており,大量実装されるようデザインされている。レンズは全35種類が用意されており,機器のアプリケーションニーズに最適なカスタムFナンバー仕様にも対応する。

高コントラストIRワイヤーグリッド偏光板は3~5μm か7~15μm の波長域において,それぞれ12.5 x 12.5mm,25 x 25mm,50 x 50mmの全6 種類をラインナップ。ガラス基板上に薄いアルミ製MicroWire を施して作られており,軽量で薄いシリコン基板を用いたデザインで,UAV などの軽量化が求められるシステムに適している。

高コントラスト IRワイヤーグリッド偏光板
高コントラストIRワイヤーグリッド偏光板

またワイヤーグリッドテクノロジーを採用し,性能を損失することなく±20° までの入射角を可能にする。さらに低熱膨張による高い熱抵抗AR コーティングの採用により,優れた透過率を実現。赤外レーザ光源からの光を偏光させ,或いは偏光された赤外レーザーからの光を減衰させるのに最適で,低熱膨張による高い熱抵抗も実現する。