NEDO,デンマークで福祉機器ロボット技術の実証を開始

NEDOのプロジェクトにおいて,テムザックとNTTドコモは,デンマークのコペンハーゲン市とファーボ・ミッドフュン市において,福祉機器ロボットを介護・医療の現場で幅広く活用するための実証試験を開始した(ニュースリリース)。

デンマークでは,少子高齢化が進む中で,医療や介護等費用が年々増加傾向にある。こうした背景のもと,この事業は,NEDOが2012年に実施したデンマークにおける各種調査に加え,2014年3月の日本・デンマーク首脳会談における共同声明の「ウェルフェアテクノロジー(ロボットのような支援器具及び技術)における具体的な協力」により、両国の協力関係のもとで実施される。

このプロジェクトでは,テムザックとNTTドコモが通信機能を搭載した電動車いす「NRR」を開発,両市の介護・福祉施設,高齢者住宅に導入し実証試験を実施する。NRRの現地ニーズに対応するための研究開発と実証を行ない,現地の介護・福祉施設において,実際の被介護者を対象に,介護者のサポートを得ながら,実証のプロトコール作成,データ収集・分析を行なう。

今回の実証事業の受け入れ先は,首都であるコペンハーゲン市,および介護・福祉に対する市の取り組みを広く国内外へ積極的にアピールしているファーボ・ミッドフュン市の介護・福祉施設にて行なわれ,両市の介護・福祉施設,高齢者住宅に導入し実証試験を実施することで,将来的な普及を目指す。