日本レーザー,Quantel社製パルスYAGレーザの高エネルギー出力版を発売

日本レーザーが取り扱う,仏国Quantelの「Q-smart 850」パルスYAGレーザの機能が強化され,新たにシングル縦モードオプションも追加された(ニュースリリース)。

「Q-smart 850」は2013年に発表されたプラグ&プレイの高パルスエネルギー850mJ出力YAGレーザ。本体に高調波発生ユニットを取付けるモジュールシステムで,自動チューニング機能により容易に波長を変更することができる。

新たな「Q-smart 850」は,特に532nm,355nm出力ユニットを改善し,どちらの波長に対しても同じSHG結晶で出力が最適化されている。どちらの出力時にもユニットを交換することなく最高のエネルギー出力が得られ,より高いレベルの波長チューニングを実現している。

また,今回新たに単一縦モード(SLM)オプションが追加された。線幅は0.005cm-1以下で,オンサイトでのアップグレードが可能。

主な仕様は,
・繰返し周期:10Hz
・波長・パルスエネルギー
標準:1064nm・850mJ, 532nm・430mJ, 355nm・230mJ, 266・100mJ, 213nm・20mJ
SLM:1064nm・700mJ, 532nm・290mJ, 355nm・135mJ, 266・60mJ
・線幅(1064nm):標準 0.7cm-1, SLM 0.005cm-1
・パルス幅:約6ns (1064nm)
・パルスエネルギー安定性:パルスショット全数に対して±2%以内(1064nm)
・ランプ寿命:1億ショット
・サイズ:526mm x 125mm x 147mm  レーザヘッド(1064nm)
     507mm x 283mm x 513mm  チラー電源(キャスター部分を除く)