THORLAB,Corningの量子カスケードレーザ事業を買収

米THORLAB(ソーラボ)は,同じく米Corningの量子カスケードレーザ(QCL)事業と関連する光半導体技術の研究グループの買収を発表した(ニュースリリース)。Corningは,センシング,科学,防衛関連市場向けにQCLの開発を行なってきた。

Corningより取得した資産および知的財産権は,米国メリーランド州を拠点とするソーラボ量子エレクトロニクス(TQE)部門に統合を予定している。TQE部門は,2009年のCovega買収によって設立した半導体製造拠点で,総面積は60,000平方フィート,大規模な垂直統合生産システムを有する製造施設となっている。またこの拠点は,2012年11月に買収したQCLおよびインターバンドカスケードレーザ(ICL)メーカ,Maxionの本拠地にもなっている。

同社はCorning社の先端光半導体研究グループを既設の光半導体製造拠点に統合することについて,光半導体デバイスの生産能力の増強や,防衛,セキュリティ,商用,研究用途での利用を容易にするだけではなく,優秀なR&D技術者のグループが加わることにより,今後の製品開発において半導体レーザのコア技術が大幅に拡大することにもつながるとしている。