アジレント・テクノロジー,FTIR顕微鏡の分解能をシンクロトロンとほぼ同等に向上

アジレント・テクノロジーは,同社のFTIR(フーリエ変換赤外)顕微イメージングシステム「Agilent Cary 610 FTIR 顕微鏡システム」および「Agilent Cary 620 FTIR 顕微イメージングシステム」の機能を向上させた(製品ページ)。今回の機能向上モデルは,広い測定視野を,高い空間分解能で,しかも短時間で測定したいというニーズに応えたもの。

「Agilent Cary 610」は単素子検出器を用いたシングルポイント測定とマッピング測定に対応した。一方,「Agilent Cary 620」 はフォーカルプレーンアレイ(FPA)を採用している。「Agilent 610」から「Agilent 620」へのアップグレードも可能となっている。

同社独自の4倍赤外対物レンズを取り付けることで,数分でcmオーダーの広範囲測定を行なうことが可能。その後,サンプルを動かすことなく,独自の高倍率光学系を使用して狭い範囲をズームして測定することができる。これにより,シンクロトロンとほぼ同等の分解能の測定が可能となる。

「Agilent Cary 620」は,ATR(減衰全反射)結晶とサンプルの接触をリアルタイムでより明瞭な画像で確認できる機能を搭載しています。この機能により,高分子薄膜や高分子フィルムなどを前処理することなく測定することが可能となった。繊細なサンプルでも簡単に測定でき,数分で高品質のATRデータが得られる。手間のかかる前処理(樹脂に埋め込むなど)の手間が省け,ラボの生産性の大幅な向上につながる。

「Agilent Cary 610/620」は,新たな高倍率IR光学系により,対物レンズを交換することなく,従来の5倍のピクセル分解能でも測定可能となった。また,卓越したエネルギースループットと機能を拡張したソフトウェアにより,様々なサンプルを迅速かつ容易に測定することが可能。

同社では,多岐にわたるニーズに対応できるよう,各種対物レンズ,アクセサリ,イメージングオプションを提供している。