パナソニック,太陽電池モジュールを増産

パナソニックは,太陽電池モジュール「HIT®」の国内工場への設備投資を決定したと発表した(ニュースリリース)。

セルの生産拠点である島根工場とモジュールの生産拠点である滋賀工場の生産ラインをそれぞれ増強し,2015年度末には,マレーシア工場と二色の浜工場(大阪府貝塚市)と合わせ,グローバルで1GWを超える生産体制を構築する。投資金額は,島根工場と滋賀工場を合わせて95億円(投資による追加生産能力:150MW/年)。2016年3月の生産開始を計画する。

日本の太陽光発電市場は,固定価格買取制度の導入に伴い拡大してきた。さらに,今後も政府主導でのZEH(エネルギー・ハウス),ZEB(エネルギー・ビル),の普及政策や自治体の導入支援施策などにより,住宅や非住宅の屋根置市場は,引き続き旺盛な需要が期待されるとしている。また,欧州,米国やアジア諸国においても,住宅を中心とした屋根置市場の需要は,今後も堅調に推移すると見込む。

同社は,今回の設備投資で太陽電池モジュール「HIT®」の生産量を拡大し,グローバルでの太陽光発電市場の需要に応える。また,特に国内においては,太陽光発電システムをコアとして,エコキュート,蓄電池,省エネ家電などと連携し,豊かで快適なくらしを実現する「スマートHEMS®」の拡大を目指すとしている。