富士通,ディスアグリゲーション構成の光伝送システムを発売

富士通は,次世代グローバル光伝送システム「FUJITSU Network 1FINITY(ワンフィニティ,1FINITY)」シリーズを開発した(ニュースリリース)。12月から北米で発売開始し,順次全世界へ展開する。

新製品は機能ごとに機器を分割したディスアグリゲーション構成を実現したことで,初期投資を抑えながら早期にネットワーク環境の構築が可能となる。また,既存の「FLASHWAVE」シリーズとも高い互換性を有している。

近年,国内外におけるネットワークサービス市場の急速な変化に伴い,新しいネットワークサービスをいち早く提供することが求められており,高速・大容量伝送を実現する光伝送システムも,オールインワン構成からカスタマイズが容易で機能ごとに機器を分割したディスアグリゲーション構成が求められてきていた。

新製品は,WDM機能・トランスポート機能・スイッチ機能・アクセス機能が,別々のブレードに分割された4つのブレード群で構成される。各ブレードを個別に利用できるディスアグリゲーション型運用に加え,ソフトウェアにより複数のブレードを組み合わせるインテグレーション型運用にも対応している。

また,既存の「FLASHWAVE」シリーズと高い互換性を有するため,「FLASHWAVE」シリーズで構築されたネットワークにおいて将来スムーズな「1FINITY」シリーズへの移行を実現する。

新製品のブレードは世界最高クラスの小型化を実現しており,ニーズに合わせてシステムの初期投資を抑えながら段階的に構築していくことが可能。1RUで構成されるブレード・セントリック・アーキテクチャーを採用しているため,ラック搭載時に無駄な空間を防ぎ設置スペースの効率化が図れる。

今回,エントリーモデルとして「1FINITY T100」ブレードを提供する。この製品は,データセンター間接続に特化した大容量かつ低消費電力製品であり,現在,北米の顧客を中心に実証実験を行なっている。