三次元メディア,ばら積みピッキングで経産大臣賞を受賞

NEDOプロジェクトにおいて,三次元メディアは世界最先端の産業ロボット用3次元ビジョンセンサを開発し,従来,ロボットで自動化できなかったばら積み部品のピッキング作業の自動化を実現した。

この成果は,各ロボットメーカーと連携し,自動車分野,鉄鋼分野,家電分野など70社以上に採用され,生産ラインで多数活躍しており,今後,海外を含めたさらなるロボット市場開拓を目指す。また,この成果や取り組みが評価され,第13回産学官連携功労者表彰において,経済産業大臣賞を受賞した(ニュースリリース)。

NEDOは,研究開発型ベンチャー企業等の有する優れた先端技術シーズや有望な未利用技術の実用化・事業化を目的に,3~5年以内に実用化が見込まれる技術の開発を支援する「イノベーション実用化ベンチャー支援事業」を行なっている。

この事業において,立命館大学発ベンチャーである三次元メディアは,産業ロボットの「目」と「脳」にあたる3次元ビジョンセンサ・TVSシリーズの開発を継続的に実施し,世界最先端の3次元認識技術により,従来,自動化できなかったばら積み部品のピッキング作業の自動化を実現した。

三次元メディアは,川崎重工業,デンソー,ファナック,三菱電機,安川電機などの各ロボットメーカーと連携している。また,TVSシリーズは世界最先端の3次元認識技術を活かして業界最多の販売実績を有しており,自動車メーカー,自動車部品メーカー,鉄鋼メーカー,家電メーカー,食品メーカー,建材メーカーなど70社以上に採用され,生産ラインで多数活躍している。

2015年3月には,豊田通商,オムロンベンチャーズ,SMBCベンチャーキャピタルと資本提携し,豊田通商と共同で中国での販売活動を開始するなど,事業をさらに拡大させている。また,より細やかなサポートを顧客へ提供するために,2015年8月より関東営業所(埼玉県さいたま市)と中部営業所(愛知県名古屋市)をそれぞれ開設した。

三次元メディアは,引き続きTVSシリーズの技術開発を進めていくとともに,既に販売している日本・中国に加えて,2016年度からは北米での販売を開始し,さらなるロボット市場開拓を目指す。