オリンパス,工業用顕微鏡をフルモデルチェンジ

オリンパスは,科学事業の新製品として,ソフトウエアの新バージョン「OLYMPUS StreamV2.1」と組み合わせ,観察からレポート作成までのワークフローをサポートするシステム顕微鏡「BX53M/BXFM」を,1月26日から世界で順次発売する(ニュースリリース)。

工業用顕微鏡は,電子部品や半導体,金属部品など,多種多様な工業製品の観察や検査に用いられる。同社は,優れた光学性能や多彩なユニットによる拡張性を備え,画像解析ソフトウエア「OLYMPUS Stream」などと組み合わせることにより,ユーザーそれぞれに最適なソリューションを提供できるシステム顕微鏡「BXiS(ビーエクシス)」を販売してきた。

新製品は「BXiS」の後継機で,15年ぶりのフルモデルチェンジとなる。観察方法の切り替えや絞りの調整を容易にするユニットを追加し,さらなる使いやすさを追求した。

今回,観察方法を切り替える際に必要だった各部の操作を,ダイヤルを回すだけで行なえる落射投光管「BX3M-RLAS-S」を新開発。さらに,観察倍率ごとに行う絞りの調整を,対物レンズと同じ色の指標に合わせるだけで最適な状態で観察できる工夫も施した。

また,前機種に引き続き,豊富なユニットによる高い拡張性も備え,ユーザーのさまざまな用途に対応可能。例えば,形状の観察に適した明視野観察法と,傷などの検出に優れた暗視野観察法をバランスよく組み合わせたMIX(ミックス)観察に対応したユニットがある。他にも,サンプルに合わせて高さを調整するアダプターやサイズの異なる各種ステージなど,幅広いラインアップをそろえた。

さらに,高機能化したソフトウエアでは,画像貼り合わせ機能「インスタントMIA」が進化。この機能を用いることによりステージの動きに追従しながら画像の貼り合わせを行なえる。これにより,高倍率で高解像度の画像を広範囲にわたり貼り合わせることが可能になる。