【OPIE’16】オプトサイエンス,用途別レーザー加工装置をデモ

オプトサイエンスは,加工対象の異なるレーザー加工装置の例として,レーザー光源とスキャナーの組み合わせを3種類提案し,OPIE’16展示会場内で加工デモを行なっている(ブースNo.G-20)。

紙や布などの切断や木材のマーキング加工向けには,米IRADiON製のCO2レーザー「Infinity」と独Raylase製の3Dガルバノスキャナー「AXIALSCAN-70」の組み合わせを紹介している。

「Infinity」はレーザーガスチューブにセラミックスを用いているのが特徴。これまでのCO2レーザーはアルミニウムのチューブが使われるが,ガスがアルミと反応することでコンポーネントが劣化する問題があった。このレーザーはアルミナのセラミックスを用いることでこうした信頼性の問題を解決している。

「AXIALSCAN-70」は,集光が難しかった赤外波長(10600nm)のレーザーを,一度ビーム径を70mmにまで広げて再度集光する方式によって,2000×2000mmの最大ワークでもスポット径1mm,300×300mmのワークでは150㎛まで絞ることができる。これにより,繊維・自動車・パッケージング産業など微小なスポット径が求められるアプリケーションに適しているとしている。

樹脂やSUS,アルミ,ガラスなどの薄膜切断やマーキング向けには,米EO LITE製の微細加工用サブピコ秒レーザー「CHINOOK」と独Raylase製の超高速2Dガルバノスキャナー「ULTRA-HIGH-SPEED SCANNER」を組み合わせる。

「CHINOOK」は900~700fsのサブピコ秒レーザーで,高繰返しと短いパルス幅により非熱加工を可能にする。波長は1030nm,515nm,343nmの3種類をラインナップしている。

「ULTRA-HIGH-SPEED SCANNER」はその名の通り,一般的なガルバノスキャナーの20倍となる最大200m/secで動作する2Dスキャナー。長短パルスレーザーとのマッチングによって適用アプリケーションの幅を広げるほか,製造時間の短縮とコスト削減に威力を発揮するという。また,XYの走査にはガルバノミラーとポリゴンミラーを組み合わせており,ポリゴンミラーのみのスキャナーと比較して精度も高い。対応波長は532nmおよび1064nm。

金属やセラミックスの切断加工向けには,三井物産エレクトロニクス提供品の8kWファイバーレーザー「FOシリーズ」と,独Raylase製の高出力・高速3Dガルバノスキャナー「AXIALSCAN-20/-30」を組み合わせて金属加工のデモを行なっている。

「FOシリーズ」はシングルモードで1kW,1.5kW,2kWの3機種,マルチモードで2kW,4kW,6kW,8kWの4機種をラインナップするCWファイバーレーザー。シングルオシレーター構造なので戻り光に強く,SUSやアルミ,銅などの加工にも安心して使うことができるのが特長。会場にはシングルモード1.5kWの装置を持ち込んでいる。

「AXIALSCAN-20/-30」はレーザー出力最大2.5kWまで対応する大出力向けスキャナー。空冷と水冷を組み合わせた冷却機構を持ち,熱によるスキャニング精度の低下を最低限に抑え,安定した動作を可能にする。ワークサイズは最大1800×1800mm。対応波長はNd:YAGが1064nm,532nm,355nm。CO2が10600nmとなっている。

同社ではこの装置と共に,英BOFA製レーザー加工用集塵装置も展示している。この装置は装置下部より吸気するという独自の構造により,フィルターの濾過効率を向上するとともに,長寿命化を実現する。

その他関連ニュース