長州産業のMWT太陽電池,変換効率23.1%を達成

長州産業は,MWT(メタル・ラップ・スルー)型バックコンタクト太陽電池で23.1%のセル変換効率を達成し,これまで同社が持っていた世界最高記録(21.5%)を大幅に更新した(ニュースリリース)。

これは,オランダ・エネルギー研究所(ECN)との間で進めてきた共同研究の結果となるもの。

この成果を2016年6月にドイツ ミュンヘンで開催された欧州太陽光発電国際会議にて発表したところ,ポスター賞を受賞した。結晶シリコン分野全体で285件もの発表があり,これらの発表の中で受賞した発表は2件のみだった。

同社はこうした評価により,MWT太陽電池は次世代の高効率太陽電池として期待できることが証明され,また,同社の研究開発成果が世界的に傑出したものであることが認められたとしている。

関連記事「Sol Voltaics,ナノワイヤPVで変換効率27%超に目処」「パナソニック,シリコン太陽電池モジュールで変換効率23.8%」「NEDOら,薄膜系太陽電池で世界最高の変換効率を達成

その他関連ニュース

  • 積水化学ら,ペロブスカイト太陽電池の設置実証実験 2024年03月28日
  • AGC,太陽光パネルカバーガラスの実証試験に成功 2024年03月26日
  • 東工大,高性能シリコン太陽電池製造手法を安全化 2024年03月14日
  • 日本学士院,日本学士院賞授賞を光研究2件に授与 2024年03月13日
  • OIST,太陽光発電の変動性評価における新手法を開発 2024年03月13日
  • DNP,両面採光太陽電池の発電を向上するシート発売 2024年03月07日
  • トクヤマ,低温熱分解法で太陽光パネルをリサイクル 2024年03月04日
  • 浜田,ホットナイフ分離法で太陽光パネルを処理 2024年03月04日