東北大ら,銀河系外ホットコアを検出

東北大学,東京大学,国立天文台,筑波大学からなる研究チームは,アルマ望遠鏡を用いた観測により,世界で初めて,天の川銀河以外の銀河に,生まれたばかりの星を包むホットコアと呼ばれる分子の雲を発見した(ニュースリリース)。

通常,星が生まれる分子雲と呼ばれる領域の大部分は極めて低温であるため,炭素・窒素・酸素などを含む分子の多くは氷の状態で存在している。しかし,星が誕生し,周囲の物質が暖められはじめると,これらの氷は溶け,生まれたばかりの星を包む暖かい分子の雲(ガス)の状態で放出される。

その結果,星の回りに暖められた分子ガスが大量に存在する領域が形成されるが,このような生まれたばかりの星を繭のように包む暖かい分子の雲は,ホットコアと呼ばれている。

ホットコアには,一酸化炭素のような分子雲に一般的に存在する単純な分子から,水や有機分子などの生命にとって不可欠な分子まで,多様で豊かな分子ガスが存在しているため,重要な研究対象となっている。

今回,発見した銀河系外ホットコアの検出された分子輝線を詳細に解析した結果,天体に付随する分子ガスの化学組成が,天の川銀河内の同種の天体のものと比べて,大きく異なることを明らかにした。

この結果は,生まれたばかりの星を包む物質の化学的性質が,それらを取り巻く銀河の個性に強い影響を受けることを示しているという。

今回の銀河系外ホットコアの初検出は,星や惑星の材料となる物質の化学的性質の研究に新たな可能性を示す重要な第一歩として,大きな注目を集めているとしている。

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