オリンパス,中東アフリカにおける地域統括会社をドバイに設立


オリンパスは,中東アフリカにおける地域統括会社となる「Olympus MEA FZ-LLC(オリンパスMEA)」をアラブ首長国連邦のドバイに設立し,2017年4月より事業を開始する(ニュースリリース)。

現在,同社の中東アフリカ地域における事業は,欧州の地域統括会社であるOlympus Europa SE & Co. KG(ドイツ・ハンブルク)が担当している。新たに発足するオリンパスMEAは,このOlympus Europa SE & Co. KGの管轄の下,アフリカから地中海東部沿岸地域・中東地域,さらにイラン・トルコなど,72カ国における事業を統括する。

中東アフリカ地域における医療産業は,人口の増加,高齢層の増加,所得の向上および医療制度の充実に伴い,急速に成長している。同社の主要取引先である航空産業も,各社が保有する航空機数が大幅に増加していく段階に入っている。また,石油パイプラインも多数あり,重要な顧客が集中する地域となっている。

これらの重要産業分野の成長は同社が,既存および新規の顧客に対して今まで以上に幅広い製品を提供していく機会となっているという。オリンパスMEAは,中東アフリカ地域における当社の医療・科学製品の販売を行なうだけでなく,きめ細かく迅速なサービス提供のため,地域のパートナーや顧客に向けた製品のトレーニングセンターや,部品の在庫管理と製品修理を担当するサービスセンターを開設するとしている。