富士通SSら,光と音によるインスタレーションの実証実験を開始

富士通ソーシアルサイエンスラボラトリ(富士通SSL)と凸版印刷,和歌山大学は共同で,日本橋三越本店の協力のもと,同店本館1階中央ホールに建立されている「天女(まごころ)像」に対し,光と音によるインスタレーションの実証実験を12月12日から開始する(ニュースリリース)。

従来のプロジェクションマッピング技法では,事前に対象物を三次元のデータとしてコンピュータが扱える形にモデリングする必要があるため,今回の天女像のように複雑で大きな対象物では,技術や費用対効果の面などで実現が困難だった。しかし,和歌山大学 天野敏之准教授が開発した技術は,対象物をリアルタイムにカメラで捉えることで,形状に関係なくプロジェクターから適切な色をマッピングすることができる。

実証実験は,アートとテクノロジーの融合を追求する天野准教授監修のもと,同准教授が開発した光投影によって質感表現を操作する技術を応用し,新しいプロジェクションマッピング技法で,日本橋三越本店のシンボルである天女像を演出する。

これは産学連携により,先端技術を応用したビジネス開発を進める富士通SSLのイノベーション推進力と,先端デジタル表現やイベント支援のソリューションを持つ凸版印刷のノウハウを連携させることで,光と音により空間全体を一つの芸術作品とするインスタレーションを実現しするもの。

複雑な形状で大きな彫刻である日本橋三越本店の天女像(高さ:11メートル)へ様々な質感を感じさせる色彩を投影することで光り輝く様子を,音楽に合わせリアルタイムに表現する。今後,この実証実験をもとにシステムを実用化し,富士通SSLと凸版印刷は,それぞれのマーケットでインスタレーションによる演出ビジネスを2016年度内に開始する予定。

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