NECら,仮想化技術と10G-EPONの組合せに成功

NECとケイ・オプティコムは,NFV(ネットワーク機能仮想化技術)と10G-EPON技術を組み合わせた実証実験を2017年3月に実施し,世界で初めて,10Gb/sインターネット接続回線にvCPE(宅内通信機器の仮想化)を適用できることを確認した(ニュースリリース)。

スマホのデータオフロードなど家庭向けの通信量は年々増加していることから,ケイ・オプティコムでは,将来の宅内通信量のさらなる増大を見込んで,10ギガサービスの提供を検討し,昨年9月に上下10Gb/s対応のインターネット接続回線のモニターを募集た。しかし,宅内の通信環境の整備がサービス提供に向けた課題の1つとなっていた。

今回の実証実験では,NECにより構築した,vCPEを含む実験環境を,ケイ・オプティコムのネットワーク上の仮想化プラットフォームに実現させ,10Gb/sインターネット接続回線に適用できることを確認した。vCPEは,ホームゲートウェイからDHCPやNATなどの上位レイヤの機能をデータセンター(クラウド)からインターネットを経由して提供するもの。これにより,宅内の通信環境の整備が可能となり,ホームゲートウェイを簡素化することで,以下のサービスが実現する。

①従来の宅内機器を,仮想的にケイ・オプティコムのネットワーク側に設置することで,常にセキュアな通信環境の提供が可能となるため,VoDサービス,クラウドストレージサービス,ペアレンタルコントロールサービスなどの新サービスを容易かつ迅速に提供できる。

②顧客の要望に応じ,パソコン・スマホ・タブレットなどの通信環境を,遠隔より把握することも可能であるため,通信環境の改善,障害時の原因究明・解決が早期に可能。

今後はこの実証実験を踏まえ,2017年秋頃よりフィールドテストを行ない,10Gb/sインターネット接続回線へのvCPEの本格適用に向け,NECと引き続き検証を実施する。

また,将来的には,vCPEを活用した「ストレージサービス」「遠隔診断」などの具現化,宅内IoTの普及に向けたサービス化の加速,このプラットフォーム開放による各種IoT事業者との連携なども検討していく。

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