九大,燃料電池と太陽電池を融合する触媒を開発

九州大学研究グループは,田中貴金属工業との共同研究により,燃料電池と太陽電池を融合する同一触媒の開発に成功した(ニュースリリース)。

次世代の電池として,燃料電池と太陽電池はこれまで別々に開発されてきた。研究では,「自然界の水素酵素と光合成の機能を融合した新しい触媒」を開発した。

研究グループは,自然界からヒントを得て,光がない時(夜間)は,「水素」を電子源とする水素酵素のごとく,光がある時(昼間)は「水」を電子源とする光合成のごとく駆動する触媒・電池の開発を思いついた。

この触媒を用いると,「水素をエネルギー源として燃料電池が,水と光をエネルギー源として太陽電池が駆動する」ことを見出した。この成果はエネルギー研究の分野において格段の発展と波及効果をもたらす可能性があるとしている。

その他関連ニュース

  • 積水化学ら,ペロブスカイト太陽電池の設置実証実験 2024年03月28日
  • AGC,太陽光パネルカバーガラスの実証試験に成功 2024年03月26日
  • 東工大,高性能シリコン太陽電池製造手法を安全化 2024年03月14日
  • 日本学士院,日本学士院賞授賞を光研究2件に授与 2024年03月13日
  • DNP,両面採光太陽電池の発電を向上するシート発売 2024年03月07日
  • トクヤマ,低温熱分解法で太陽光パネルをリサイクル 2024年03月04日
  • 浜田,ホットナイフ分離法で太陽光パネルを処理 2024年03月04日
  • JASRIら,X線小角散乱法で触媒の白金粒子だけ可視化
    JASRIら,X線小角散乱法で触媒の白金粒子だけ可視化 2024年02月26日