ショット,車内照明向け製品の販売を開始

独ショットは,自動車インテリア用ライトガイド「MultiLight」(マルチライト)の販売を開始した(ニュースリリース)。実績のある側面発光ライトガイド「SideLight」(サイドライト)と共にの販売拡大をめざす。

「MultiLight」は,輪郭照明とスポット照明といった機能が異なる複数の照明ケーブルを1台のRGB光源に統合した製品。光源を1台にすることで,部品点数とコストの低減を可能にした。また,メンテナンスも容易で,ドアハンドル,グローブボックス,スピーカーなどの限られたスペースの輪郭照明にも自由度をもたらす。

一方「SideLight」は,輪郭線を強調するために設計された側面発光のライトガイドで,車内に柔らかい照明効果を創り出す。ドアやセンターコンソール,足元に使用すると,開放感が醸し出される。また,照明の色を調整することで,パーソナルな空間を創り出すことができる。SideLightは,ドイツやアメリカなどの大手自動車メーカーに採用されている。

特に,自動車各社のインテリアデザインに柔軟に適合するため,高級車種に採用されており,柔軟性,耐久性,色安定性,発光均一性が高い。内装製品,外装製品の世界的な大手OEM数社による試験によって,マイナス40℃から95℃の厳しい気象条件や,紫外線,化学薬品などに対する耐性を含め,各OEMの基準に適合している。

さらに同社は,主にモバイル機器用途に使われている超薄板ガラスを,自動車用インテリアデザインの新しい素材として提案する。超薄板ガラスは,カスタムデザインの印刷や曲面形状加工などを可能にし,高級感のある仕上がりをもたらす。

自動車インテリア用途に提案する超薄板ガラスは,板厚250㎛以下という薄さにもかかわらず,高い耐衝撃性と曲げ強度,優れた耐擦傷性と耐化学薬品性を持ち,汚れや指紋の付着を防ぐ機能も備えている。超薄板ガラスは,自動車の軽量化と,上質で耐久性に優れた外観の追求の両立を可能にするとしている。

その他関連ニュース

  • パイフォトニクス,レーザー光源採用の照射装置発売 2024年04月18日
  • ams OSRAM,2次元コードでLEDの個別データを提供 2024年04月01日
  • 岡⾕エレクトロニクスと横浜市,LiDARで交通量調査 2024年03月25日
  • 阪大,明所でも鮮明なプロジェクションマッピング 2024年03月18日
  • パナ,マイクロLEDを活用の次世代照明器具技術開発 2024年03月08日
  • 慶大ら,LiDARセンサーを網羅的セキュリティー調査 2024年02月13日
  • カネカ,有機EL照明を東京国立博物館へ寄贈 2024年02月08日
  • ams OSRAM,自動車向け低消費電力側面発光LED 2024年01月26日