DCIら,3Dプリンター造形物に近赤情報を付加

DICと神奈川工科大学は,DCIが開発した近赤外蛍光を発する色素を利用した,3Dプリンター造形物に著作権所属,設計者,あるいは取扱い仕様といった情報を埋め込むことを可能とする技術を開発した(ニュースリリース

3DプリンターとIoTの連動が広く模索されており,造形物に情報を埋め込む技術が多方面で検討されている。現状ではICチップなどの利用が検討されているが,別部品を用意し,造形物に埋め込むことになるため,工程数やコストの増加につながる。結果として,3Dプリンターの利便性が失われてしまうため,より簡便な情報埋め込み技術の開発が求められている。

開発した技術は,3Dプリンターでモノを製造する際,同時にその内部に開発した近赤外蛍光色素を用いた樹脂で情報パターンを形成する技術。造形物用と情報パターン用の樹脂を使用するため2ヘッドの3Dプリンターが必要になるが,ICチップなどの部品を必要とせず同一工程による効率的な製造プロセスで,外部意匠に影響を与えることなく情報パターンを内部に造形することができる。

この造形物に外部より近赤外光を照射すると,内部に造形されている色素含有のパターンが反応し近赤外蛍光を発する。その蛍光を近赤外線カメラで観察することで,パターン像を認識する。この内部に形成された文字やコードなどの情報パターンにより,造形物はIoT技術における「モノ(Things)」として認識できるようになる。 

この技術は,3Dプリンター造形物の高付加価値化を含め,更なる用途展開が可能になるとしている。 

その他関連ニュース

  • 阪大,性決定を蛍光タンパク質で解明する遺伝子を作出 2017年11月06日
  • 阪大ら,銅を積層する3Dプリンターを初めて開発 2017年10月24日
  • 九大ら,簡便なキラリティーの蛍光識別技術を開発 2017年09月25日
  • 広大ら,産学連携での蛍光アスベスト検出技術で表彰 2017年08月28日
  • NIGら,微分干渉顕微鏡で細胞内密度をライブイメージング 2017年08月25日
  • 東大ら,cAMP濃度を可視化するタンパク質センサーを開発 2017年08月17日
  • 東大,菌の増殖を光で検出する技術を開発 2017年08月01日
  • 名大,退色に強い蛍光標識材を開発 2017年07月31日