【OPIE’18】NEDO,高出力フォトニック結晶レーザーを展示

新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)は,光技術総合展示会OPIE’18にてレーザーを中心としたプロジェクトの経過・成果を紹介するブースを出展している。その中で,高品質なレーザー光を特長とするフォトニック結晶レーザー(PCSEL)の紹介を行なっている。

半導体レーザーの高出力化に伴い,そのアプリケーションは溶接や切断といった加工用途にも広がっている。一方で半導体レーザーはビームの広がり角が大きく,高出力化と共にビーム品質が大きく低下するという課題があった。

京都大学教授の野田進氏らの研究グループは,人工的な光ナノ構造を用いたPCSELの原理を考案し研究を進めている。PCSELはビーム品質を劣化させることなく大出力化が可能とされており,今回,NEDOプロジェクトで進められている「高輝度・高効率化レーザー技術開発」の成果を展示している。

研究グループはPCSELの産業展開を目指し,短パルス化と短波長化という二つのアプローチを試みている。その成果として,サブナノ秒パルス発振とGaN系材料によるPCSELの製作法を開発した。これにより航空産業や自動車産業でのPCSELの実用化に一歩近付いた。

展示会場ではPCSEL素子から発振したレーザーによる,紙の穴開けのデモを行なっている。ビーム品質が高いため,レンズでビームを絞ることなく紙に穴が開くことを確認できる。

その他関連ニュース

  • SP,産業用UVピコ秒レーザーを発表 2019年02月12日
  • 月刊OPTRONICS 特別企画「レーザー製品一覧」【2019年版】 2019年01月31日
  • 書評:「面発光レーザーが輝く VCSELオデッセイ」
    書評:「面発光レーザーが輝く VCSELオデッセイ」 2019年01月28日
  • フォトテクニカ,Grace Laser製ピコ秒レーザーの取扱いを開始 2019年01月21日
  • 量研ら,レーザーで高品質の陽子線を発生 2019年01月10日
  • 三菱電機,赤色高出力半導体レーザーを発売 2018年12月19日
  • NEDO,高輝度・高効率次世代レーザー技術開発の委託先決定
    NEDO,高輝度・高効率次世代レーザー技術開発の委託先決定 2018年12月19日
  • 京大ら,新たなフォトニック結晶構造でレーザーを高輝度化 2018年12月18日