NEC,世界初の南大西洋横断光海底ケーブルを建設

NECは,アフリカ・アンゴラケーブルズ社と締結したアンゴラとブラジルを結ぶ大容量光海底ケーブル敷設プロジェクト「SACS(South Atlantic Cable System,サックス)」の建設工事を完了し,アンゴラケーブルズ社に引き渡した(ニュースリリース)。

SACSは,アフリカ大陸(アンゴラ・サンガノ)と南米大陸(ブラジル・フォルタレザ)を結ぶ南大西洋を横断する世界初の光海底ケーブルシステムであり,NECにとっても大西洋で初めて手掛けたプロジェクト。光海底ケーブルの総延長距離は約6,200km,毎秒100Gb/sの最新の光波長多重伝送方式を採用し,最大設計伝送容量は毎秒40Tb/sとなっている。

アンゴラを含むアフリカの主要国では経済成長に伴う国際通信需要が近年増加しており,特に経済大国のブラジルや,ブラジルを経由した米国との通信を可能にする国際通信ケーブルの整備が求められていた。

SACSはこうしたニーズに応え,陸揚げ地のブラジル・フォルタレザで米国に繋がる海底ケーブルと接続することで,アンゴラからブラジルを経て米国に至る新たな広域通信ネットワークを実現する。また,石油関連産業への依存が高いアンゴラの通信ハブとしての地位向上,産業多様化に貢献するという。

なお,SACSの建設には,国際協力銀行(JBIC)のバイヤーズ・クレジット(輸出金融)が活用された。この融資は,三井住友銀行(SMBC)との協調融資によるもので,SMBC融資部分には日本貿易保険(NEXI)による保険が活用された。JBICは,このプロジェクトに必要なシステム一式の購入資金の一部をアンゴラ国営のアンゴラ開発銀行を通じて融資した。

新着記事

  • 【訃報】宮崎大学名誉教授の黒澤宏氏死去 2019年04月22日
  • KEKら,機械学習でX線吸収スペクトル解析を自動化
    KEKら,機械学習でX線吸収スペクトル解析を自動化 2019年04月19日
  • 浜ホト,世界最高出力産業用パルスレーザーを開発
    浜ホト,世界最高出力産業用パルスレーザーを開発 2019年04月19日
  • 東北大ら,高温・大気中で安定なn型混合導電体を開発 2019年04月19日
  • JSTとAMED,2019年度の目標決定と課題の公募を開始
    JSTとAMED,2019年度の目標決定と課題の公募を開始 2019年04月19日
  • 阪大,セルロースの固有複屈折を解明 2019年04月18日
  • 住友化学,米企業と光学フィルムなどを開発 2019年04月18日
  • 技科大ら,光合成に黄緑色光を使うための光スイッチを発見 2019年04月18日