フジクラ,空気圧送工法用光ケーブルを発売

フジクラは,独自の12心間欠固定型光ファイバリボン「Spider Web Ribbon®」(SWR®)を適用した新たな光ケーブルとして,空気圧送工法で布設可能な「Air Blown Wrapping Tube Cable®」(WTC®)の販売を開始した(ニュースリリース)。

空気圧送工法とは,光ファイバケーブルの布設方法の1つで,ダクト内へ圧縮空気を送り込み,光ケーブルを圧送する工法であり,欧米を中心に広く導入されている。これまでの空気圧送型光ケーブルはルースチューブ構造が主流であり,光ファイバは単心構造であるため,ケーブル接続時の融着作業に多くの時間を要していた。

新製品はリボン構造であるSWRを用いていることから,接続作業性が優れている特長がある。また,200μmファイバを用いたSWRを高密度に実装しており,既存のルースチューブと比較し,細径・軽量化された構造となっている。

432心のファイバを実装しながら,外径9.5mm,質量60kg/kmを実現した。さらに,このケーブルに使用した200μmSWRは250μmファイバを適用したSWRとファイバ間隔を揃えた構造となっており,既存の融着接続器で200μmSWR相互の一括融着接続はもちろんのこと,250μmSWRや汎用リボンとの一括融着接続も可能だとしている。

その他関連ニュース

  • NTT,光ファイバを通信断なく分岐・合流施工に成功 2024年04月25日
  • NICTら,ISS-地上間で秘密鍵共有と高秘匿通信に成功 2024年04月18日
  • 古河電工,国内最多4000心光ファイバケーブルを発売 2024年04月16日
  • NTTら,米英でデータセンタ間~約100kmをAPN接続 2024年04月12日
  • ドコモら,サブテラヘルツ帯デバイスで100Gb/s伝送 2024年04月11日
  • NICTら,既存光ファイバの伝送容量の世界記録を達成 2024年03月29日
  • 古河電工,CPO用ブラインドメイト型外部光源を開発 2024年03月28日
  • 宇大ら,低損失全固体自己形成光導波路の作製に成功 2024年03月27日